変わるのは、周りの眼差し。変わりたい、けれど、このままでいたいと思った。 私はどうして、彼のようにただ前だけを見つめて努力ができないのだろう?新卒一年目の広告マン。 朝から深夜まで、仕事に打ち込む。若手こそ華、失敗してもどれだけ早く起き上がれるか。 常にそれが問われているような会社で、周りからの期待も大きい中誰よりも貪欲に努力していた。自分の才能への揺るぎない信頼。 どんな状況でもめげない姿勢の根底にそれを感じた。私も彼の才能を信じていたし、一番近くで前へと進んでいく姿をみていたかった。 わたしは?自分を信じているなら、なぜ真っ直ぐに努力できないの? なんとなく、気づいてはいた。私にも追い求めたい景色があるし、私の人生が私をよんでいる。その声に応えるには、1人で進むしかないことを。自分のことに必死になればなるほど、2人の時間を考える余裕がなくなっていく。変わらない好きという気持ちとの狭間で苦しんだ。彼からの返信が途絶えて一...2018.03.31 12:30
ムサビ長澤学長インタビュー企画を無事終えて。こんにちは 武蔵野美術大学に通う、かわさきみゆです。 この春3年に進級し、つい先日21歳になりました。ムサビでは、デザイン情報学科という場所で、 デザインとはそもそも何か?デザインはどこにどう価値を発揮できるのか? を日々考えています。4/15(土)の昨日、ムサビにてイベントを開催しました。 ムサビの現学長、長澤忠徳先生に高校生がインタビューをしにいく、というイベント型の企画。 協力はNPO法人青春基地。(私は所属していません。)めちゃくちゃ忙しい学長を少人数で独占して、直接お話できる貴重な機会。 当日は、私自身何度も聞いてきたはずの長澤先生の言葉に、胸打たれ、時折お腹を抱えて笑いながらも勇気をもらい、中には涙する人もいて、本当にかけがえのない時間となりました。あの瞬間に流れていた時間や空気は、とても美しかったです。 なにがどう素晴らしかったのか、という具体的なお話は後日記事となるので...2017.04.16 10:02
あなたが美しいと思う言葉をひとつ。いくつか書いた小論文の中でも、特に感情がこもっている文章。書いているとき、気持ちが入りすぎて思わず泣きそうになったのを思い出す。” 「みゆ」と自分の名を呼ばれると、私は胸がきゅっとなる。ほんの一瞬だけれど、確かに自分の心が反応するのだ。私は人が人の名前を呼ぶ言葉が美しいと思う。 私がいう名前とは、名字ではなく下の名だ。一人一人自分の名を持ち、ずっと慣れ親しんできた。一番自分自身に近い言葉であると私は思う。そして、名は人と人の心の距離も表す。初対面でいきなり名だけで呼ばれることはそんなに多くないだろう。学校内や、同年代同士だと、確かにそれ程珍しいことではないかもしれない。しかし、そういう場合は特に、名字で呼ばれると何となく相手が遠い存在に感じてしまう。名で呼ばれる、あるいは人の名を呼ぶというのは、ある意味特別なのだと私は思う。 高校2年の夏、私は祖母のいる沖縄へ帰った。沖縄の親せきとの再会は、実に7年ぶりであった。しかし、皆に「みゆ」と呼ばれると、なつかしい気持ちと、...2016.03.13 13:51
心の声を忘れないように。受験生だった一年前。小論文受験を選んだ私は、受験対策として美大の小論文過去問をひたすら書き綴っていました。小論文といっても、そこは美大。文章という一つの作品として評価されるので、どれだけ自分の内側を表現できるかが重要。つまりは、ほぼ自由作文のようなものでした。もともと絵を描くことは好きではない。けれど文章を書くことは好き。そうして、私は小論文受験をして美大生になりました。自分の心から溢れてくる言葉を、怖さなしに真っ直ぐ表現できていた。今みたいに、どう評価されるんだろうっていう怖さの代わりに、高揚感でいっぱいだった。そんな真っ直ぐすぎて、少し恥ずかしさのある小論文をその時のままの文章で残しておきたくなったので、ぽつぽつと載せていきます。2016.03.13 13:27