こんにちは
武蔵野美術大学に通う、かわさきみゆです。
この春3年に進級し、つい先日21歳になりました。
ムサビでは、デザイン情報学科という場所で、
デザインとはそもそも何か?デザインはどこにどう価値を発揮できるのか?
を日々考えています。
4/15(土)の昨日、ムサビにてイベントを開催しました。
ムサビの現学長、長澤忠徳先生に高校生がインタビューをしにいく、というイベント型の企画。
協力はNPO法人青春基地。(私は所属していません。)
めちゃくちゃ忙しい学長を少人数で独占して、直接お話できる貴重な機会。
当日は、私自身何度も聞いてきたはずの長澤先生の言葉に、胸打たれ、時折お腹を抱えて笑いながらも勇気をもらい、中には涙する人もいて、本当にかけがえのない時間となりました。
あの瞬間に流れていた時間や空気は、とても美しかったです。
なにがどう素晴らしかったのか、という具体的なお話は後日記事となるので、ここではなぜ開催したかったのか、やってみてどうだったか、という個人的な感想をお話したいと思います。
私にとって、長澤先生はムサビに入ったきっかけそのものです。
デザインとは何かを考えさせてくれ、美大とはどんなところかを教えてくれたのが先生でした。
ただ言葉にして伝えるのではなく、エンターテイナーとしてパワフルに伝えてくれる先生の話は、
頭だけではなく心に響く。
だから胸を打たれ、勇気をもらう。時々爆笑の渦に包まれながら。
そのパワフルさは、あまりにいろいろな意味でパワフルすぎて、”生放送には出せません”と広報の方にいわれるくらい。
昔、大学の公式広報用の動画を作成しようとイベントを録画したところ、使えるところは1時間中5分程度だったことも。
もちろんその動画はお蔵入りとなったそう…。
高校生の時、デザインに興味があります、と話しても、
パッケージやポスターをつくりたいの?映像やプロダクト?
というような表面的な質問ばかり。
私はもっとそもそものことに興味があった。
デザインってそもそもなんであって、どんな価値や可能性があるのか、ということを学びたかった。
そんな時に出会った長澤先生がきっかけで美大に入学したものとして、
高校の時、そしてムサビ生になってからも、先生のお話からたくさんの学びやパワーをもらったものとして、
美大以外のところへ先生の言葉を届けるきっかけをつくりたい。
世の中の美大に対するイメージと実際のギャップ。
学んでいることの価値が外にうまく伝わらない理解されないという悶々とした気持ち。
それらの想いを長澤先生が受け止めて、この小さな企画を実現まで運んでくださいました。
今回、美大以外の人々、デザインやアートをやっている以外の人々とその場を共有し、
それぞれが影響を受けている姿をみれたことは、私にとっても大きな学びと感動でした。
改めて、美大というよくわからないであろう場所としかもその学長に会いに来てくれた参加者のみなさんと、 この機会を面白がって協力してくれた青春基地のみなさん、本当にどうもありがとうございました。
なによりも。
考えているだけではなく、まずやってみる、ということの大切さを学びました。
長澤先生の言葉でいうと、
”百科事典を全て覚えてから山にいくのではなく、先にいきなり山にいく。それから興味を持ったものを調べる。”
といっても、まだまだ小さな一歩にすぎません。
美大に対するイメージもまだまだ古典的なままの人が多く、本当の価値は世の中に対して伝えきれていないんだと、改めて感じる機会でもありました。
今回をスタートとしていけたらと思っています。
最後に、私の入学と同時に学長に就任した長澤先生が、入学式で仰った言葉を。
”あの水平線の上に立てるか。頭では「ない」と知っていても、「いつか自分は、あの水平線の上に立てる」、そう信じて漕ぎだしてください。信じる勇気が、未来を変えてゆくのです。”
”自問自答を繰り返しながら、それでもひたむきに自分を信じ、勇気をもってあの水平線へ大きな一歩を踏み出してください。”
2コメント
2017.04.18 09:27
2017.04.17 14:18